トルコ

トルコは西アジアに位置する半島国家。
面積は78.5 万km²、人口は8343万人で、政体は混合政治体制。
一人あたり名目GDPは9,127ドルの中程度に裕福な国である。

国家概要

国名 トルコ(英: Turkey)
国家コード(ISO 3166-1) TUR / TR

人口統計 (2019)

人口 8343万人
人口増加率 1.3%
都市化率 75.6%

経済指標 (2019)

名目GDP 7614億ドル
購買力平価GDP 2兆3471億ドル
経済成長率 -
一人あたり名目GDP -
人口あたり経済成長率 -0.4%

その他指標

軍事費(2019) 204億ドル
ユニコーン数(2021) 2

トルコの特徴

地理: 中東随一の人口、経済力、軍事力

まず、トルコはイランと並び、エジプトに次いで中東諸国では人口が多い。

意外に思われるかもしれないが、原油で豊かな地域大国サウジアラビアと比較してもGDPで勝っていて、地域最大の経済大国である。1人あたりGDPは大台である1万ドルを超えており、東南アジア諸国よりも裕福な中進国である。

トルコは旧ソ連を抑えられる重要な地理的位置であったことからNATOの原加盟国で、西側から積極的な援助を受けてきた。兵員数・兵器の質・兵器の量を総合的に勘案すると軍事力で見ても中東一である。

トルコはトルコリラの脆弱なイメージや政府のゴタゴタから国力を過小評価されがちだが、れっきとした地域大国だ。

経済: 高い農業生産力

トルコは国土の約半分が農地である。過去の土地制度を引きずり、大土地所有者が多いが、投資も効率的に行われているため、農業生産性は悪くない。全土がほぼ荒廃した砂漠であるイメージが強い中東の他国とは一線を画していることがわかる。生産性は持続的に向上しており、現在でも食料を国内でほぼ自給できる。トルコ政府は安全保障上の理由から食料の自給を一貫して推進してきた。

社会: 揺れ動く世俗と保守

トルコはイスラム教に関して保守的な農村部と世俗的な都市部との文化の断絶が大きい。トルコといえば軍を後ろ盾とした世俗的政策が国家の柱であった状態が長らく続いたが、近年農村の保守層を支持基盤とするエルドアン大統領の統治によって保守回帰に傾いている。このことが西洋諸国の不安を招いており、現在トルコのEU加盟は絶望的である。