スペイン

スペインは南ヨーロッパに位置する半島国家。
面積は50.6 万km²、人口は4708万人で、政体は完全な民主主義。
一人あたり名目GDPは29,600ドルの高所得国である。

国家概要

国名 スペイン(英: Spain)
国家コード(ISO 3166-1) ESP / ES

人口統計 (2019)

人口 4708万人
人口増加率 0.6%
都市化率 80.6%

経済指標 (2019)

名目GDP 1兆3935億ドル
購買力平価GDP 2兆0476億ドル
経済成長率 -
一人あたり名目GDP -
人口あたり経済成長率 1.3%

その他指標

軍事費(2019) 172億ドル
ユニコーン数(2021) 3

スペインの特徴

地理: 恵まれた位置

スペインは一見するとユーラシア大陸の辺境国家だが、実の所地政学的に恵まれた位置にある。具体的には地中海と大西洋の2つの海域に接していることと、なだらかな山脈で孤立した半島であることだ。

この程よく隔絶した地理的環境はスペインに防衛の優位性と交易の利便性をもたらした。スペインは陸軍もそれなりに発達した海洋国家である。

スペインはフランスポルトガルと共に、ヨーロッパで僅か3カ国しかないイギリスの干渉を受けることなく外洋に進出できる国だ。戦略的要地であるパレアレス諸島やカナリア諸島を掌握しているスペインはNATO海軍の重要な一翼を担っている。

環境: 良くも悪くも多様な国土

地理的に急峻で多様な気候であること、歴史的にイスラム勢力や各民族の流入などが多かったことからスペインは地域差が激しい国である。

北と南では風土や文化が大きく異なり、カタルーニャ、アラゴン、バスク、バレンシア、ガリシア等の地域は独自言語も有する。

バラエティに富む国土は社会に多様性を与えると同時に、分離問題や地域に根ざした帰属意識は国家としての結束に影を落としている。

歴史: 強力な王権が仇になった

スペインは大航海時代前後を通して覇権国家だった。繁栄が長続きしなかったのは、王権や貴族権力が強く民間経済が抑圧された結果、産業の発達や金融の整備で遅れを取り、イギリスやオランダなどの新興国家に富が流出したからである。