インド

インドは南アジアに位置する国。
面積は328.7 万km²、人口は13億6642万人で、政体は欠陥のある民主主義。
一人あたり名目GDPは2,100ドルの発展途上の国である。

国家概要

国名 インド(英: India)
国家コード(ISO 3166-1) IND / IN

人口統計 (2019)

人口 13億6642万人
人口増加率 1.0%
都市化率 34.5%

経済指標 (2019)

名目GDP 2兆8689億ドル
購買力平価GDP 9兆5602億ドル
経済成長率 -
一人あたり名目GDP -
人口あたり経済成長率 3.1%

その他指標

軍事費(2019) 711億ドル
ユニコーン数(2021) 47

インドの特徴

社会: 連邦国家

インドは広大な国土を持つ多様な国家だ。言語・文化・地理は各地で異なり、行政機構を全て中央集権的に管理することは難しい。

それゆえ、インドは州の権限が非常に強い連邦国家で、一部法令や税金は州毎に決められる。経済運営も州の裁量が大きいので、州ごとに汚職の程度と経済成長率は大きく異なる。全体的に南部が裕福で北部は貧しい。

州毎の制度の違いや税率の違いが長らく物流やビジネスの障壁だったので、インド政府はこれらの合理化を地道に進めている。

人口: 人口過多

インドは13.2億人もの人口を有する中国に次ぐ人口大国である。一方、国土面積は中国のおよそ3分の1しかない。インドの人口密度は日本よりも高く、キロ平方メートルあたり400人で、広大な面積を有する国家の中では突出して高い。

インド東北部は世界でも生産性が最高レベルの穀倉地帯で、インドの半数の労働者は未だ第一次産業に従事しているが、それでも食料を自給するのがやっとだ。将来の人口増・肉食増加は農業生産増加のスピードを上回ると見られ、インドによる食料の輸入は日本も含めた世界の食料市場に影響を及ぼすと考えられる。

また、膨大な人口を吸収するための雇用の創出も急務である。

社会: 保守的な社会

インドはヒンズー教が深く社会に根付いている。俗にカースト制度というヴァルナに基づいたお見合い結構は今も主流であり、家族制度・習慣は保守的である。

保守的なインド社会は未だに新たなライフスタイルや文化に対する拒否反応が強い。起業家志向の若者は実際には少ない。

社会の世俗化は数十年単位で緩やかに進んで行くと予想される。