アフガニスタン

アフガニスタンは南アジアに位置する内陸国。
面積は65.3 万km²、人口は3804万人で、政体は独裁政治体制。
一人あたり名目GDPは507ドルの低所得国である。

国家概要

国名 アフガニスタン(英: Afghanistan)
国家コード(ISO 3166-1) AFG / AF

人口統計 (2019)

人口 3804万人
人口増加率 2.3%
都市化率 25.8%

経済指標 (2019)

名目GDP 193億ドル
購買力平価GDP 820億ドル
経済成長率 -
一人あたり名目GDP -
人口あたり経済成長率 1.5%

その他指標

軍事費(2019) 2億ドル
ユニコーン数(2021) 0

アフガニスタンの特徴

地理: 険しい緩衝地帯

アフガニスタンは19~20世紀にかけてはインドを支配するイギリスと中央アジアを支配するロシアの緩衝地帯として王国が存続しており、現在でも後背地域としてパキスタンによって重要視されている。

インド亜大陸への数少ない玄関口、カイバル峠は古代からの戦略的要所であるため、何度も侵略を受けてきたが、そのたびに急峻な地形・困難な補給路によってイギリス・ソ連・アメリカを退けてきた。

人口: 食糧危機

1990年代には1000万人を超える程度だった人口は、不安定な政府の下での不十分な人口政策や、保守的なイスラム社会の影響で、わずか30年で4000万人近くにも増加。サブサハラ・アフリカと並んで世界の中でも最も人口増加率が著しい地域である。

一方、もともとが乾燥・急峻な地形で可耕地が限定的で、食糧生産はそれほど増加せず、食糧の純輸入国である。

アメリカのアフガニスタン撤退によって、援助で支えられてきた食糧供給も途絶し、飢餓および大量の難民流出が起きつつある。

民族: 多民族国家

最大の民族であるパシュトゥーン人も人口の4割を占めるに過ぎず、言語も支配的に使われているものがない。地形に隔てられた民族間でのアイデンティティ意識の違いも激しく、部族社会が色濃く残るアフガニスタンにおいて、中央集権的・近代的な政府による統治は非常に難しい。