コンゴ民主共和国

コンゴ民主共和国はサブサハラ・アフリカに位置する準内陸国。
面積は234.5 万km²、人口は8679万人で、政体は独裁政治体制。
一人あたり名目GDPは581ドルの低所得国である。
国家概要
国名 | コンゴ民主共和国(英: Congo, Dem. Rep.) |
国家コード(ISO 3166-1) | COD / CD |
人口統計 (2019)
人口 | 8679万人 |
人口増加率 | 3.2% |
都市化率 | 45.0% |
経済指標 (2019)
名目GDP | 504億ドル |
購買力平価GDP | 995億ドル |
経済成長率 | - |
一人あたり名目GDP | - |
人口あたり経済成長率 | 1.1% |
その他指標
軍事費(2019) | 4億ドル |
ユニコーン数(2021) | 0 |
コンゴ民主共和国の特徴
地理: 分断された国家
コンゴ民主共和国の広大な国土はコンゴ盆地の熱帯雨林と高低差の激しい国土に阻まれ、大きく首都近郊の西部、キサンガニを中心とする北東部、豊富な天然資源を有する南東部・旧カタンガ州に分かれる。国土全体を貫くコンゴ川は上述の激しい高低差によって各地域間で急流・滝で分断され、全土をカバーする交通手段とはなっていない。
加えて、各地域は国内の他地域よりも隣接する他国へのアクセスが良い。具体的に南東部は鉱物資源をザンビアを経由してタンザニアから輸出しており、北東部はウガンダ・ルワンダと貿易上の結びつきが深い。
各地域で民族・言語も異なることから国家としての一体性が薄く、他国との結ぶ付きは介入される要因にもなる。独立以降、何十年にもわたる凄惨な内戦と経済的な停滞が続いていたが、地理的な分断が背景にある。
経済: 水力のポテンシャル
コンゴ川は世界二位の流量を誇る大河で、熱帯地方を流れることから年間の流量変動も少ない。上述の国土における高低差が激しいという特徴もあり、膨大な水力資源を有する。リビングストン滝にて計画されているグランドインガダムは完成すればアフリカ南部の電力需要すべてを賄うポテンシャルを持つ。
一方、送電網などの整備は予算不足、各地域における紛争を理由に進まず、ポテンシャルを活かしきれる見込みは今のところ薄い